楽天証券で「勝手に売られない」設定をしてみた

2026年10月26日

はじめに

楽天証券の「取引の一時的な利用停止」を設定することで、もし口座を乗っ取られても「売られない・出金されない」状態にしました。設定は5分ほどで完了。そして積立はそのまま続きます。

この記事を書いた「きっかけ」は、2026年の秋に入って国内で個人情報の漏えいが相次いだことです。証券口座の乗っ取りもここ数年続いていて、「自分は大丈夫」とは言い切れなくなってきました。家族にも同じ設定をしてほしいので、やったことをまとめておきます。

早く設定したい方は、すぐ下の「手順まとめ」からどうぞ。順を追って理解したい方は、手順まとめを飛ばして「対象者」から読み進めてください。

設定後は、楽天証券と楽天銀行(マネーブリッジ)を下のように守れます。これを崩そうとすると、あなたの登録番号で楽天に電話をかけることが必要になり、セキュリティレベルが高くなります

手順まとめ(設定・解除)

設定するとき(ウェブ+電話)

  1. ブラウザで楽天証券にログイン
  2. 「マイメニュー」→「セキュリティ設定」
  3. 「取引の一時的な利用停止」→「設定」
  4. 「投資信託の買付以外を停止」を選ぶ
  5. 「認証へ進む」 →登録している(自分の)番号に電話がかかってくる
  6. 自動音声の案内どおりに進めて完了

解除するとき(電話)

  1. 楽天証券に登録している電話番号から、自動音声ダイヤルに電話(24時間受付)
  2. 案内どおりに本人確認して、制限を解除
  3. 売却や出金をする
  4. 終わったら、上の「設定するとき」でかけ直す

解除用の電話番号や最新の手順は楽天証券の公式案内で確認できます。設定のときに一度自動音声を体験しておくと、解除のイメージもつきます。ここから先は、なぜこの設定がいいのかを順を追って説明します。

(補足)上のように飛んださき(リンク)は、安易に信じないようにしましょう(詐欺に遭うかもしれません)。自分で正しいサイトにアクセスできているか確認する癖をつけていきましょう(そう言っている自分も、確認忘れがち・・銀行、証券、など大事なところは特に気をつけていきたい、自分への戒めです)

対象者

楽天証券でNISAなどの投資信託を積み立てていて、普段はあまり売ったり出金したりしない人に向いています。

たまに個別株を売買する人でも使えます。そのときだけ電話で解除して、終わったらかけ直す形になります。私もこの使い方にしました。

メリット

乗っ取られても、口座の中身を「すり替えられる」悲劇を防げます。これまでの乗っ取りでは、持っている投資信託(たとえばオルカン)を全部売られ、そのお金で謎の株を買わされる手口が中心でした。犯人は自分が先に買った株の値段をつり上げるために他人の口座を使うので、謎の株はその後たいてい暴落します。

  • 下表:乗っ取られたときにできてしまうこと、設定前と後
設定前設定後
投資信託の売却できるできない
日本株・外国株の売買できるできない
出金できるできない
投資信託の買付(積立を含む)できるできる
取引の一時的な利用停止
(今回の)設定の変更
できないできない

設定前は「自分の投資信託(オルカンなど)が謎の株にすり替わる」ことが起こり得ました。設定後は売却も株の購入も出金も止まるので、この手口がまるごと使えなくなります。積立はこれまでどおり続きます。取引の一時的な利用停止(今回の設定変更)の変更もできなくなります。登録した電話番号での音声を聞く必要があります。

それでも起こりうること

理屈の上では、口座にある現金で「謎の投資信託」を買われる可能性は残ります。楽天銀行とマネーブリッジでつないでいる場合は、銀行から自動で入るお金も含みます。

ただ、現実にはほぼ起きないと考えています。投資信託の値段は中に入っている株や債券から計算されるので、誰かが大量に買ってもつり上がりません。他人に投資信託を買わせても、犯人の持っている株の評価額は、はほとんど増えないのです。

仮に買われても、お金は自分の口座の中で投資信託に変わるだけで、外には出ていきません。オルカンも売られずに残ります。気づいたら制限を解除して売れば、値動き分の多少の損得で戻せます。

すぐ気づけるように、約定(売買が成立したとき)の通知メールをオンにしておくと安心です。

注意点

  • 解除は登録電話番号からの電話だけ:売りたいときや出金したいときは、先に解除が必要です。自動音声で24時間受け付けています。ウェブでは外せないので、乗っ取った人も外せません。
  • 登録電話番号を確認しておく:楽天証券に登録している番号が今のスマホの番号か、設定前に見ておきましょう。古い番号のままだと、いざというときに解除できません。
  • 売買のあとはかけ直す:個別株などで解除したら、終わったあと忘れずに設定し直します。
  • メールやSMSのリンクから開かない:楽天証券は、ブックマークか公式アプリから開きます。
  • この設定だけで完璧ではない:ログインをパスキーにする、パスワードを使い回さないといった基本の対策とあわせて使いましょう。

免責事項

この記事は、筆者が個人で設定したときの記録です。内容は2026年10月時点のもので、画面や手順、サービスの仕様は今後変わることがあります。実際に設定するときは、楽天証券の公式案内をご確認ください。

筆者は金融やセキュリティの専門家ではなく、この記事は特定の投資や金融機関を勧めるものではありません。この設定ですべての不正や損失を防げるものでもありません。設定や投資の判断はご自身の責任で行い、この記事の内容によって生じたいかなる損害についても、筆者は責任を負いかねます。

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